2014年10月05日私を変えた言葉
社会人一年生の時に衝撃的な言葉に出会った。私が勤めていた会社の、社長の
言葉である。
「若いときには汗して働く。知恵のある人は知恵を出し、知恵の無い人は汗を
出して働く。知恵も汗も出そうとしない人は、50歳60歳になると涙に変わる」
と言われた。
23歳の私は頭を殴られたような思いで聞いていた・・・そして、心の中では
次のようにささやいていた。
私は、「50歳60歳になって涙を流すのは嫌だ」と素直に心の中でささやい
ていた。そして、「私には知恵がない。知恵がないならば、ただひたすら汗を
流して働くしかない」と素直に思ったのである。
その日から私の行動は変わった。私は、ただひたすら額に汗して、行動するこ
とに徹した。
会社には朝一番に出社する。そして仕事の準備をし、朝礼が終わると同時に脱
兎のごとくお客様訪問を開始した。
私には知恵がない。知恵がないならば、知恵のある人よりも数多く汗を流す。
私にはそれしかない。私はただひたすら行動し、汗を流すことに徹したのであ
る。
やがてこの言葉は私の念仏となった・・・「知恵のある人は知恵を出し、知恵
の無い人は汗を出して働く」そうだ、そうだ、その通りだと。この言葉を念仏
のように唱えて私は走り回っていた。
念仏は私への応援歌であった。私の心には、とても心地よい音楽の響きであっ
た。
念仏には、仕事の辛さと苦しさを取り除く力があった。そればかりか、仕事の
楽しさを授けてくれた。
私は今も、この念仏を唱えている・・・そして、59歳になった私に神様がご褒
美をくれた。少しだけ私にも知恵を授けてくれた・・・
感謝、有り難うございます。