2014年11月15日失敗を成功に変えるには
易経の中に「吉凶悔吝(きっきょうかいりん)」と言う教えがある。
意味するところは、「吉」になる=成功するところと、「凶」になる=失敗するところには、
境目があることを教えている。その境目の時に対処を間違わなければ、失敗を成功に変え
られると言う教えである。
易経では、「吉」とは物事が上手くいくこと、物事で成功するという意味となり、「凶」と
は物事が上手くいかない、物事で失敗すると言う意味となる。
神社仏閣に行くと、おみくじを引いて「大吉・小吉」、あるいは「大凶・小凶」と一喜一憂
をしている。
この「吉・凶・悔・吝」を知ることにより、全ての失敗を「大吉」=大成功に変えること
が出来ることを教えている。
物事が上手くいくかいかないかは、私たちの正しい考え方と正しい行動の中にある。
正しい考え方と正しい行動をすることで、全ての「凶」=失敗を、「吉」=成功に変えられ
る。しかし、この大事な境目の時に対処と考え方を間違えると「凶」となり、さらに大失敗
をすることになる。
悪い事が起きた時、上手くいかなかった時、不都合なことが起きた時にこのことをよく知
っておくことで、全ての失敗を成功に変えることが出来る。
「吉・凶・悔・吝」の「吉」は得る、「凶」は失う、「悔」は後悔する、「吝」は、吝嗇
(りんしょく)・おしむ・けちる・いやがる。「吉凶悔吝」とは人の心や考え方、行動の
巡りあわせを表している。
つまり、人は過ちを後悔することで「吉」となる。しかし「吉」になると油断して驕りや
慢心を起こし、吝嗇になってしまう。そして、過ちを改めることをぐずぐずと嫌がり「凶」
となってしまう。「吉」と「凶」の境目は、「悔」と「吝」にあると教えている。
「吉」となる時の考え方は、「凶」=失敗した時に、恐れ震え、ブルブル震えるほどの後悔
をすることにある・・・後悔したその先に待っているものが「吉」である。ブルブル震え
るほどの後悔をすることで、その先には成功が生まれると教えている。
「凶」になる時の考え方は、「凶」=失敗したことを、自分の責任と捉えずに他の人の責任
にしてしまう、もしくは、原因は他にあると考える。つまり、自分のせいにすることをお
しみ、けちり、いやがることで、その先には「凶」が待っていると教えている。そのため
に大失敗することになる。
何と深い教えであろうかと考える・・・私は、事故・クレーム等々、我が社で起きている
ことの全ての原因は私にあり、私の責任と考える。
そしてその責任の重さにブルブル震えるほどの深い反省をする。私は決して反省をおしん
だり、けちったり、いやがるようなことはしまいと考える。
我が社で起きた失敗を成功に変えるために「吝嗇」(おしみ、けちり、いやがる)には決し
てなるまい、そして全ての失敗を成功に変えていくことを心に誓う。
感謝、有り難うございます。