2015年08月05日「覚(おぼ)えざるによき人となる」
「霧の中を行けば、覚(おぼ)えざるに衣(ころも)しめる。よき人に近づけば、覚(おぼ)え
ざるによき人となるなり」
禅の大家「道元禅師」の教えである・・・禅の修行で悟りを得た人の言葉は私の心にズシ
リと沁(し)みてくる。
「霧の中を行けば、覚えざるに衣しめる」・・・自然の生業(なりわい)をとらえ、物事の
本質を見事に掴み捉えていることに、ただただ驚愕する。
確かに霧の中を歩いていると、知らず知らずのうちに洋服が湿っていることに気付かされる。
確かに、よきひとに近づけば、覚えざるに、よき人になっている・・・まさに悟りを得た人
の言葉の深さは計り知れない・・・
もしや、「悪しき人に近づけば、覚えざるに悪しき人になっている」「邪な人に近づけば、
覚えざるに邪な人になっている」とも道元禅師が教えているのではと深く思う。
私は心を新(あら)たにして、よき人に近づき、「覚えざるによき人」になり、良い会社に
近づき「覚えざるに良い会社」になろうと強く思う。
感謝、有り難うございます。